なぜか目で追ってしまう。
キモ気になる。まさに風を食べるビースト
こんにちは。むらきゅうです。
今回は、2021年7月3日~9月12日まで熊本市現代美術館で開催されている、テオ・ヤンセン展に行ってきましたのでご紹介します。
テオ・ヤンセン氏の作品と言えば、かつてTVやCMでも取り上げられていたので、一度はその作品を見たことがあるのではないでしょうか。
テオ・ヤンセン氏の経歴は以下の通り。
1948年、スフェべニンゲン(オランダ)に生まれる。デルフト工科大学にて物理学を専攻し、1975年に画家に転向。1990年、風の力で動く「ストランドビースト」の制作を開始。アートと科学を融合したその作品から「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称される。
熊本市現代美術館ホームページより
木か竹か、よくわからないものでできた謎の物体が、風の力でにゅるにゅる・うにょうにょ動くアレです。
テオ・ヤンセンのストランド・ビーストとは
オランダのテオ・ヤンセン氏により、産み出されたストランドビースト(砂浜の生命体)。
物理工学を基盤として作られており、その動きは生物的なものです。
ウニョウニョと動く姿はキモ可愛いというか、ずーっとみていられるというか。
1時間(毎時ちょうど)ごとに行われているデモンストレーション「リ・アニメーション」で動く姿を見ることができます。
まずはテオ・ヤンセン展で実際に撮影したビーストの動きをご覧ください!
アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ
帆船がモチーフとなっており、複数のビーストの胴体が連結されています。歩く姿が力強い!でも、後ろには下がれません・・・(人力)。それがまたかわいい。
アニマリス・アデュラリ
二体のビーストが後ろ向きに向かい合っています。動いているのは「しっぽ」のようです。私には「鼻」のように見えました。鼻をくっつけあっているように見た方が、愛嬌があっていいな、と思いました。
アニマリス・オムニア・セグンダ
超巨大な複数の機能を併せ持ったビーストで、頭についているハンマーで自分の場所を固定し、風向きに合わせて方向転換するようです。
さすがに青空の海岸で動き回るイメージとはいきませんが、空気が送られるとビーストの全体に気合?のようなものが入り動き始める。
その様子はやはりビースト。
それぞれの可動部が有機的に連携する姿を見ていると、本当に生きているのでは?という感覚になります。
ストランドビーストは何でできている?
ところで、このストランドビーストの素材なんだか分かりますか?
この展覧会に来るまで、私たちは竹だと思っていたのですが、実はビニールパイプ!
その他に結束バンドや炭酸水用ペットボトルなど、我々の身近にありそうな材料が使われています。
近くで見ると、その素材が何かわかりますね。生で見ることのできる展覧会のいいところです。動画や写真ではわからないですよね。
自分でビーストを動かせる!
なんと、この展覧会では、自分でビーストを動かすことができます!普通の展覧会では作品に触ることはできませんが、テオ・ヤンセン展では、作品に触れることで、一層、作品に対する理解を深めることができそうです。
動かせるビーストはアニマリス・オルディス
自分でビーストを押したり引いたりすることで、ビーストと一体となったような感覚になります。
体験した感想は、結構重い!です。小さいお子さんは大人の補助が必要ですね。いい経験になりました!
その他のビーストたち
動く・動かせるビースト以外にも様々な形のビーストたちが展示されています。
アニマリス・ウミナミ
こちらは、展覧会の外に展示されているビースト。入場料無しで見ることができます!
でも、柵もなく、あまりに普通においてあるので、気づかずに近寄ってしまっていました。足元にちゃんと線が引いてあるので、そちらから中に入らないようにしてください。
アニマリス・リジデ・プロペランス
大きなプロペラが特徴のアニマリス・リジデ・プロペランス。
アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス
こちらは、夕暮れをイメージしてライトアップされています。妙にムーディーですね。
列車・ドラゴン・車・・・いろいろなイメージが合体したようなビーストです。
テオ・ヤンセン氏の工房や経歴も
パネル展示で、テオ・ヤンセン氏の経歴や工房の様子も見ることができます。
巨大なのは無理ですが、小さいものは頑張れば作れそう!無理か。
よく見ると、42歳の時にストランドビーストの製作を開始されたようです。それまでの蓄積があったとしても、結構遅く始めているんですね。それまでもすごい人だったのだと思いますが・・・。
何かを始めるのに遅いということはない、ということかもしれません。今日一番若い日!です。
熊本市現代美術館 テオ・ヤンセン展について
テオ・ヤンセン展の概要
開催期間 | 2021年7月3日(土)~ 9月12日(日) |
会場 | 熊本市現代美術館 キャラリーⅠ・Ⅱ |
開館時間 | 10:00 ~ 20:00(展覧会入場は19:30まで) |
休館日 | 火曜日 |
観覧料 | 一般1,300円(前売り1,100円)、学生・高校生以上800円(600円)、中学生以下無料、65歳以上1,000円(800円) |
熊本に住んでいると、なかなか世界的に有名な芸術作品に触れることは難しいですが、テオ・ヤンセン展は気軽に見ることができる展示ですし、子供にとっていい機会になると思います。夏休みの体験学習にいかがでしょうか。
注意点:7月22日以降の土日祝・8月13日~15日の10:00~17:00に入場する場合は「事前予約」が必要
夏休み期間は土日祝の入場について、事前予約が必要となります。予約はこちらからできますので、ご確認ください。
それでは、楽しいゆるそとらいふを!